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MaGaRi 045

“世界を変える”をはじめよう。

渋谷区渋谷/株式会社グランマ

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募集終了

この物件の募集は終了しました!次回募集をお楽しみに!

社会的課題と向き合い続ける。

発展途上国に住む人々が直面する、さまざまな課題を解決してきた「デザイン」。

そんなプロジェクトやプロダクトを紹介する「世界を変えるデザイン展」を、
ご存知の方も多いのではないでしょうか。
2010年5月に東京ミッドタウン等で開催されて以降、形を変えながら全国各地を巡回しており、
今もなお、人々に新しい価値を提唱し続けています。

その「世界を変えるデザイン展」を手掛けているのが、株式会社グランマ
“社会の最大多数の最大幸福を実現する、プラットフォームを創造する”をミッションに、
貧困の解決に寄与すべく、多角的にビジネスを展開しているベンチャー企業です。

今回は、そんな彼らのオフィスを間借りしたい人を募集します。
アジア各国を飛び回るグランマの“基地”とも言えるこの空間で、あなたなら何を始めますか?

閑静な住宅街に現れる、手づくり空間。

表参道から徒歩7分。洗練された雰囲気の南青山の住宅街を抜けると、高級フレンチレストランの向かいに、コンクリート打ちっぱなしのビルが現れます。街に静かにたたずむこのビルの2階部分が、グランマのオフィス。今回ご紹介するMaGaRi空間です。

扉を開けると、そこは、正方形のすっきりとした空間。入口付近はフリーアドレスのオープンスペースとなっていて、5〜6人のスタッフの方がデスクワークに取り組んでいます。

    「寄せ集めのようなオフィスですみません」

と言いながら私たちを出迎えてくれたのは、グランマの創業メンバーでありカタリストの山本尚毅さんと、デザイナーの辻勇樹さん。

お2人によると、オフィス内は常に“森のように”変化し続けていて、つい先日も配置変えしたばかりなのだとか。椅子や机など、ほとんどのものはリサイクル品や、人からの貰い物で賄われており、辻さんの手づくりのものも点在しているとのこと。そう言われて改めて見ると、家具は確かに不揃いで、中にはかなり年季が入っているものあるのが分かります。

    「間借りする方は、家具は持ち込んでくれても構いません(笑)」

と、辻さん。なんだか自由度が高そうなオフィスです。

オフィスから「コミュニティの基地」へ。

今回の募集に至った経緯について、山本さんは、こう語ります。

    「スタッフはアジアを飛び回っていて、あまり国内にいません。ここに人がいないのはもったいないし、僕らとしても誰かがこの場所にいてくれた方がいい。だったら、僕らの仕事に興味を持ってくれる人に、使ってほしいと思ったんです」

「世界を変えるデザイン展」を経て、広くアジア全域を舞台にBOPビジネス(※)を展開するようになった彼らは、どうしてもオフィスに不在になりがち。元々「人を集めるのが好き」というグランマのスタッフのみなさんは、自然に「色々な人に活用してもらおう」という発想に至ったようです。

(※)「BoP層」とは、年間所得 3000ドル以下の約 40 億人を指し、BoP層の市場規模は5兆ドルに上るとされている。「BoPビジネス」はBoP層をターゲットに据え、ビジネスと貧困削減の両立を目指すビジネスのこと。

    「会社を立ち上げる前から、代表の本村と、『面白い人を探して来るような、人の“目利き”は得意かもね』なんて話をしていました。実はここにいるスタッフも、何名かは僕らが主催したイベントで出会った人たちですし、今も僕らの周りには面白い人たちがたくさんいます。彼らと空間を共にできたらいいのにな、という気持ちはずっとありました」

ノマドスタイルで仕事をするフリーランスの方、プロボノをする会社員の方、講演会で出会った学生の方……。グランマの周りには今、想いを共にするたくさんの人々が集まり、コミュニティが形成されつつあります。でも現状は、その「受け皿ができていない」状態とのこと。

    「そういう人たちにとって、この場所が、閉じられた“グランマのオフィス”から、いつでも来られる“コミュニティの基地”みたいな認識に変わればいいな、と思います。想像力を持った人同士が空間を共有していれば、『この人とはこれが一緒にできる』と気付くはずだし、そこでどん欲に動けば、形になっていく。そうやってみなさんと一緒に、面白いことを生み出していきたいですね」

と、山本さん。
想像力を持った人同士の出会いの場をつくり、新しい価値を生み出していく。
そのスタンスに、グランマはやはり、“プラットフォーム”なのだと感じます。

せっかくなら、一緒に仕事を。

今回の募集で特徴的なのは、彼らが単なる場所貸しではなく、「仕事を一緒にする」ことを前提に考えているということ。もちろん、別の仕事を持ち込んでもOKなのですが、「仕事のパートナーとして一緒にやっていきましょう」という趣旨の募集になっています。

    「同じ空間にいるなら、せっかくなら一緒に仕事をしたいですね。グランマには、本の編集からプロダクトデザイン、イベントプロデュースなど、本当に様々な仕事があって、今もたくさんの外部の方々と一緒に仕事をしています。グランマの仕事に興味を持ってくれる人に、ぜひ来ていただきたいです」

と、辻さん。では実際にはどんな職業の方をイメージしているのでしょうか。
お2人に、代表的な3つの職業を挙げていただきました。

■ 地域活性の仕事をしている方
「グローバル化の最終ゴールはローカルへの着地」という考えから、地域活性の仕事とのコラボレーションに新しい可能性を感じているとのこと。東京での活動拠点として、最適かもしれません。(既に1名、この職種の方が間借りされているそうです)

■社会課題に寄り添うデザイナーさん
「デザインの会社ではないのに、デザインの仕事の依頼がたくさんきます」と、山本さん。でも、グランマの中にいるデザイナーは、辻さん1人。マンパワーが足りない状態が続いているそうです。

■ 英語を駆使できるライターさん
アジア各国でビジネスを展開するグランマにとって、英語は欠かせないコミュニケーションツール。アジアに発信する英文を書けるライターさんには、お願いしたい仕事がたくさんあるとのことです。

彼らが現在イメージしているのは、以上の3職種。
ただ、もちろん、これらの職能があれば誰でも大歓迎というわけではありません。

    「例えば、いくらデザインができても、受け身では難しいです。それよりも、『グランマを使って何かしてやろう』くらいの意気込みの方に来ていただきたいですね。好奇心を持ってここに来て、スタッフともどんどんコミュニケーションを取って、一緒に新しいものをつくっていく。そんな風にこの場所を使っていただきたいです」

と、辻さん。
一番大事なのは、「グランマの仕事に興味を持っている」こと。
それがあれば、上記3つの仕事以外の方でも、「ぜひお会いしたい」とのことです。

線から、「メッシュ」になろう。

最後に山本さんに、これからのグランマのコミュニティのイメージを聞いてみました。

    「グランマのスタッフは、単純に新しいことや面白いことを働きかけるのが好きな人ばかりです。『何かしたい』という気持ちをもった人には、アイデアを出したくなっちゃいますし、紹介できるつながりを持っています。そうやって、今までは線だった人間関係が、メッシュになっていくようなコミュニティ形成をしていきたい。そのメッシュに、自ら入り込んできてくれるような人に、ぜひ来ていただきたいです」


グランマのホームページには、こんな記載があります。

    ‘グランマは貧困を“イマジネーションが枯渇している状態”と定義し、人々が自らの意志で未来を切り開いていける、そんな日常を創りだそうと本気で考えています。’

この強い想いが交錯するメッシュに絡まって、一緒に未来を創造していくのはあなたかもしれません。
「我こそは」という方、ぜひ応募してみてください。

(ライター:池田美砂子)

【株式会社グランマ 代表・本村拓人氏からMaGaRiする方へメッセージ】

    オフィスだけで人々の価値観や想像力を働かせるシゴトは創れません。
    日本やアジア各国の現場から得た閃きや経験なしには絶対に生まれることはありません。
    一方で、現場で得た閃きを熟成させる場所は必須です。
    全く違う文脈や意味をつなぎ合わせていくコトで閃きは熟成されて行くのです。
    つまり、この熟成の場所こそが僕たちの表参道のオフィスです。

    少々青臭い話かもしれませんが、ぼくたちグランマは関わる全ての人たちにMore Imaginationを届けたい。
    日本にいながら、今もっとも注目されているアジアを別の角度から眺め、想像してみる。
    そんな日常を一緒に分かち合える方々と本気で世界をかえるシゴトを手掛けていければと考えています。

所在地 東京都渋谷区渋谷4-2-5 PLACE青山 2F
・東京メトロ [表参道駅]徒歩7分
利用料 20,000円(税込)/月(利用開始時 初期費用として別途1ヶ月分)
利用期間 3ヶ月〜
利用可能時間帯 9:00〜20:00(月曜〜金曜)、土日祝は応相談
設備 フリーアドレス(共用テーブル、会議スペースあり)/ネット環境(無線LAN)/プリンター(A4印刷)/荷物保管用ボックスあり/ポット、冷蔵庫あり/コーヒーメーカーあり(1日1ドリップまで)/ベランダ喫煙所あり
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    グランマのオフィス外観。周囲は高級住宅街。

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    今回ご対応頂いた山本さん(右)と辻さん(左)

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    オフィスの様子。この撮影後、模様替えがありレイアウト変更されています

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    グランマのオフィスには世界から地域開発を行うゲストも訪れるそう

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    ミーティングスペースもあります。

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    グランマの“基地”から、あなたなら何を始めますか?

Misako Ikeda

池田 美砂子

Misako Ikeda / 茅ヶ崎市在住、のんびりフリーライター。「greenz.jp」「環境goo」「Excite Bit」など、各種ウェブ媒体向けにエコロジー、サステナビリティをテーマにした執筆を手がける他、ウェブサイトのコピーライティングやインタビュー記事なども得意。個人活動は「green drinks 湘南」「ハイタッチ隊」など。 仲間とワイワイしながら毎日を楽しんでいます。「MaGaRi」との出会いは「greenz.jp」にて取材記事を執筆したこと。いつのまにか「MaGaRi」ライターに仲間入りしました。わかりやすさを大切に、読む人がワクワクするような記事をみなさんにお届けしたいと思います。

http://www.facebook.com/ikedamisako