書店とつながった、憧れオフィス。
今回紹介するオフィスは、きっと多くの人が「こんな場所で働いてみたい!」と
思うに違いありません。
なぜなら、このレンタルオフィスは、書店と隣接しているからです。
書店スペースはイベントスペースとしても利用されており、しばしば個性的なゲストを招いて
イベントが開かれています。
アウトプット作業の多いオフィスに、
アイデアや新しい情報をインプットできる場所が付属しているなんて・・・うらやましい。
今回ご紹介する場所は、書店としてご存知の方も多いのではないでしょうか。
シブヤパブリッシングブックセラーズ(以下、SPBS)です。
書店スペースの奥には、SPBSスタッフのオフィスと、社外利用者のレンタルオフィスがあります。
(現在、レンタルオフィスは好評につき席は埋まっており、残念ながら新たな利用者募集は
行っていないそうです)
オフィスに入ると、ズラリとデスク。
ただ、自社オフィスとして利用しているのは、これらの席の半分以下とのこと。
半分以上は外部の方々にレンタルオフィスとして貸し出しされているようです。
「コラボレーションの場をつくりたい。」
今回取材にご対応頂いたのは、広報の中西さん。
自社を開放しレンタルオフィス利用者を受け入れている経緯を伺ってみました。
「元々、取材スペース等として使用していましたが、一定の役割を果たしたため、
色々な人が集まりコラボレーションが生まれるように、レンタルオフィスとして
解放することにしました」
SPBSは書店兼出版。書店も出版社も人や情報が集まる場所。
だからSPBSは媒介者として、様々な人同士をつなぐ役割を担っていることも
中西さんは話してくれました。
たとえば、自社が編集する雑誌のデザインを、オフィス利用者のデザイナーさんに依頼したり、
イベント・セミナーに来るゲストとオフィス利用者の間で交流が生まれたりすることもあるなど、フェイスtoフェイスの媒介も担っているようです。
媒介する場所を持つことは、コンテンツをつくること
場を構え、様々な個性を持つ人や情報が集まる間(ま)をつくる。
すると、そういった出来事の存在する「場自体」が人を惹きつける魅力やブランドとなり、
また人が集まる。それが「コンテンツ」としての場。
「SPBSはポータル(サイト)ではなく、コンテンツとしての場をつくろうとしています」
という中西さんのお話どおりの場になっているように感じました。
今まで、多くのオフィスや店舗は自社利用のみで使われてきました。
しかし、自社空間に人や情報が集まる場を持つことは、独自の立ち位置や魅力を築き、会社のアイデンティティの提示や他者とのコラボレーションを促進することにつながります。
「媒介する場所を持つことは、コンテンツを創り出し、会社の魅力を高める。」
そう実感する取材となりました。
シブヤパブリック&ブックセラーズの中西さん、みなさん、ありがとうございました!
SHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLERS 概要
名称 | 合同会社 SHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLERS(略称:SPBS) |
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所在地 | 東京都渋谷区神山町17-3 |
事業内容 |
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URL | http://www.shibuyabooks.net |