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MaGaRi 003

はらっぱで、イベントしませんか?

台東区谷中/貸はらっぱ音地(おんぢ)

貸はらっぱ≒アウトドアギャラリー

山登りやキャンプ、ピクニックなどアウトドア志向が強まる中、 それを追い風にアウトドアフィットネス、
アウトドアウエディングなど新しいアウトドアの形が生まれてきています。
今回のMaGaRi物件は、アウトドアギャラリーとも言える、とてもユニークなスペースです。
名前は、『貸はらっぱ 音地(おんぢ)』。
場所は谷中の朝倉彫塑館の道沿いの、好立地です。 この「貸はらっぱ 音地」、イベントや展示など表現の場として使われています。
“はらっぱ”ですから、什器や照明はありませんが、代わりに緑があり、空があり、時間により表情を変える太陽の光があります。
つまり、利用者のアイデアによって使い方は自由自在!

ギャラリーでは生まれなかった出会いがここでは生まれる

今回は、『貸はらっぱ 音地』を運営しているオフィスUZUMAKIの牧住さんにお話を伺いました。
「ここは、まちに一番近いギャラリーなんです。普通ならギャラリーやイベント会場に行かないと見られない展示やイベントが、ここでは通りすがりの人も見ることができます。」と牧住さん。
今までの使い方はと言うと、本当に様々に使われており驚きます。
例えば、ギャラリーとして、舞踏の舞台として、表現やものづくりしている人達の市として使われて来た様です。
谷中周辺で行われている芸工展や一箱古本市の会場としても参加されているとのこと。 そんな風に様々なイベントをやっていると、
ある日には、通りすがりの女性がこのはらっぱで絵を描いている画家さんを見て、
「昔、息子が画家になりたかったのよね、でも食べていけないからって私が怒ってしまって・・」と涙する場面もあったそう。
確かに、通りすがりの人も、道沿いで市をやっていたり、展示が行われていたら、気になって見てしまいますよね。
道行く人も参加者にしてしまう貸はらっぱ、すごい! 建物の中ではなく、道に面しているからこそ、普段起こらない出会いやキッカケが生まれているようです。

まちの“はらっぱ”は、まちの“劇場”になる。

このスペースを運営するようになったキッカケを伺うと、 「元々は家を建てるためにこの物件を買ったのですが、しばらく手つかずにしていました。
そんな折、何かやりたいと思っていた時に、アーティストの方からワークショップをやりたいと、ちょうど声が掛かったんです。」と牧住さん。
そこから本格的に貸はらっぱとして活動をはじめ、今では、公園や路上が許可制となり不自由になっているからと展示に定期的に利用する写真家の方々や、
「ながしの乙女」という流しの販売をする女性たちが集まるイベントが開かれたり、街の大工さんが 子供向けのワークショップをやったりと、
様々な人達の活動拠点や触媒へと成長してきたそう。
そんな状況を、牧住さんは「困るんですよね、家を建てようと思っていたのに(笑)」と、 少し困りながら、
でもとても嬉しそうに話してくれました。 まちの“はらっぱ”は、場所を開放し意思を持って運営する人がいれば、まちの“劇場”になる。
お話を伺っていてそう実感しました。
そんな、どのギャラリーよりまちに近い『貸はらっぱ 音地』を、表現の場として利用してみませんか?(テキスト 今村)
所在地 東京都台東区谷中7-17-6 最寄り駅 日暮里駅
利用料 2000円/日、3日目以降300円/日(長期展示、その他利用形態については、要相談)
面積 約53平米(約5m×約10.5m、角地)
利用可能時間 基本は9時~19時まで(常設展示の場合は24時間設置可能ですが、近隣に迷惑のかからぬようご配慮願います)
禁止行為 火気を使用するもしくは、大きな音量を発するパフォーマンス、展示
備考 ゴミや廃棄物:お持ち帰り、駐車場:なし、写真撮影:近隣に迷惑のかからぬ様配慮願います
喫煙:灰皿設置なし、各自ご用意頂いた灰皿周辺のみでお願いします。吸い殻はお持ち帰り、その他:盗難/事故などの責任は一切負いかねます。
より詳細は貸はらっぱ音地の利用規約をご覧下さい。http://ondi.exblog.jp/i2/
  • ondi01

    ものづくりや表現者の様々な市が開催されています

  • ondi02

    写真展示などギャラリーとしても活用されます

  • ondi03

    現代舞踊の劇場としても利用されます

  • ondi05

    作品制作中は道行く人が足をとめ作品を見て行きます

  • ondi06

    地元の大工さんのワークショップなど街の人たちも利用しています