まわって、つながって、輪になって。

春の小川と代々木公園

「春の小川は　さらさらゆくよ～♪」学生時代、１度は聞いたことのある「春の小川」（作詞：高野辰之、作曲：岡野貞一）。あの歌詞に出てくる“春の小川”、実はモデルがあり、渋谷区にあると言われています。
今回はその“ほとり”のエリアが舞台です。

代々木公園駅より徒歩８分、井の頭通り沿いにあり、冒険遊び場の「春の小川プレーパーク」と「国立オリンピック記念青少年総合センター」の間にあるこのエリア。
目の前には代々木公園があり、一歩大通りから外れると閑静な住宅街と路地が広がり、渋谷区の中でも落ち着きがあり、思わず散歩をしたくなる雰囲気があります。

周辺にはドックカフェ、ワインショップ、美容院やイタリアンレストラン、珈琲ショップなど、数は沢山あるわけではないけれど、ハイセンスで地に足がついたお店があります。
今回訪れたのは、その中のお店のひとつ、セレクトショップ＆ギャラリーの
MARY GO ROUND（マリーゴーランド、以下MARY）です。

MARY　GO　ROUNDで輪になろう

MARYの店内には20代のオーナーの山口珠理さんがセレクトしたアクセサリーやジュエリー、
アパレル雑貨が置かれています。
また、発表の場を探す作家やデザイナーが作品や商品を店内の什器に置いたり、店内に絵や写真などを展示したりすることのできる“ギャラリーアパートメント”という参加型の場を設けています。

そんなMARYの特徴はお店のデザイン。
外観も立派ですが、とりわけ店内は普通のお店と随分違う雰囲気です。

不思議に思って伺うと、
「メリーゴーランドみたいなお店にしてくださいと頼みました」と、山口さん。

そうか、これはメリーゴーランド！什器もメリーゴーランドの世界観を持ったものとなっています。
デザインはMIHARAYASUHIROの店舗デザインなどを手がける尾形欣一氏率いるOGATA ,inc。

しかし、お店の名前やデザインはなぜメリーゴーランドというコンセプトに基づいているのでしょうか？
伺うと、山口さんが教えてくれました。
「私もジュエリーやアクセサリーの作家をやっているのですが、自分でものを創って発表したり、誰かに使ってほしいと思っている作家さんはたくさんいます。でも、作家さんはそれぞれがバラバラに活動していることが多いんです。

このお店は、そんな作家さんたちが各々１人で活動するのではなく、みんなで一緒になり輪になる場所を提供します。みんなで輪になることで、たくさんの人に知ってもらえたり、手にとってもらえるんじゃないかと思うんです。それで、“輪になる”をキーワードに思いついたのがお店のコンセプトのメリーゴーランドなんです。」

ちなみに、店名のMARY GO ROUNDはメリーゴーランドと実在した飼い猫のマリーちゃんの名を掛け合わせてつけたそう。

MARY GO ROUNDでの募集内容

そんな作家さんにとって心強い“輪になる場”を提供するMARYでは２つの募集内容があります。

１つはギャラリーアパートメントの利用者。
MARYの店内にある可愛らしい店内の什器に1ヶ月単位でジュエリーやアクセサリー、アパレル雑貨などの作品や商品を展示・販売したい方の募集です。周辺にスタイリストやメイクをやられている方も多く住んでいるようで、そういった方がお店に立ち寄って買っていかれたりするそうです。（展示・販売の期間を終えた後もMARYとの相性が合えば、お店でそのまま商品として取り扱う可能性もあるとのこと！）

もう１つは、MARY内に出店したいネイリストの方を募集します。山口さんいわく、
「アクセサリーをつくっていて、ネイルアートとどこか似ているなと思っています。
日本のネイルアートは本当に日本人のきめ細やかで繊細なかわいらしい技術や世界が広がります。ネイルをきちんと施した手にはリングもよく似合うし、いっそうそれらが引き立ちます。楽しいコラボレーションになりそう」とのこと。詳細は下記をご覧下さい。

ジュエリー作家でありながら、若くしてMARYのオーナーとなった山口さんは「とにかくやってみる」「みんなで輪になったらもっと面白いことが起きる」そんな思いを持つ、素敵な方でした。
山口さんとの出会いもお楽しみにして頂ければと思います。