MaGaRi 021
追いかけるから、辿りつく。
island MEDIUM/東京都千代田区
tag:募集終了
MaGaRi 021
island MEDIUM/東京都千代田区
tag:募集終了
この物件の募集は終了しました!次回募集をお楽しみに!
千代田区に2010年に誕生したアーツ千代田3331(以下3331)は中学校の元校舎を活用し、アーティストやデザイナー、編集者などが集まるクリエイティブスポットとして注目を集めています。
また、建物の前面には大きな芝生の広場があったり、誰でも参加できるイベントやワークショップが開催されており地域住民も気軽に集まれる交流拠点となっています。
近所にあったら「今日は何が行われているんだろう?」と思わず顔を出してしまいたくなる、“いつも何か行われている感じ”と、校舎の“懐かしさ”や大きな広場の持つ“心地よい雰囲気”があり、本当にオススメです。
今回ご紹介するのはこの3331の2階にあるギャラリー“island MEDIUM”(アイランド・メディウム)です。
island MEDIUMは伊藤悠さんを代表に、未来美術家の遠藤一郎さんなども参加するisland JAPAN(以下island)が運営するギャラリーです。2010年の12月に3331にオープンして以来、新進気鋭の現代アーティストが次々と展示を行っています。
そんなislandの活動はとてもユニーク。
例えばアパレルブランドのBEAMSと連携したり、先日開催された大・遠藤一郎展では同時期に計7箇所で展覧会やイベントを行いました!また今回ご紹介するisland MEDIUMの他に、千葉県柏や神保町や別府など合計4つの拠点を持っています。さらに、伊藤さんはシブヤ大学で先生をしたりイベントに出演したりと、ネットワークの広さやフットワークの軽さを感じずにはいられない、とてもユニークなギャラリーです。
今回はこのisland MEDIUMのギャラリーの空き時間を利用したい方の募集となります(半日単位)。
3331の中で、しかもislandのギャラリー空間。
展示の期間中でも利用方法によっては使用可能とのこと。ワークショップ、対談、ライブ、展示、一時的な仕事場など様々な用途での利用が出来そうです。
さあ、今回はそんなisland JAPAN代表の伊藤さんにインタビューしてきました。
「幸せ、生きてて。」 この言葉を思い出すと今でも胸がドキドキします。
今回、インタビューでは伊藤さんがなぜアートを仕事にすることに辿り着いたのかを伺ってきました。
そのお話を聞いた時に特に印象に残った言葉が冒頭の「幸せ、生きてて」でした。
いま、伊藤さんは学生時代に見つけた目標“アートを仕事にし生活する”ことを実現しています。
しかしそれまでには多くの悩みや努力がありました。
伊藤さんは言います、「学生時代、生きる目的がわからなかった」。
一人になるために京都の大学に入り自分を探し、それでも何をやりたいのかなかなか見つけられずにいました。
ですが、以前からアートに興味を持っていたことから、友人にたまたま誘われた現代アーティストの個展で、
ついにそれを見つけることになります。
それは、「現代アートに関わる仕事をすること」でした。
そのとき行った個展で、初めて現代アーティストの作品と考えに触れ、「過去につくられたアート作品でなく、“現代を生きる作家”と一緒に考えや表現を共有し作品を伝える仕事をしたい」と思ったのです。
しかし、当時の伊藤さんはその目標を叶えられる場を見つけられず、就職せず大学院へ進みます。
そこでさらに転機が訪れます。
「アートに関わる仕事にちょっとでも近づきたくて」と言う当時の伊藤さんが辿りついたのは京都の美術書店でのアルバイトでした。その仕事を通じ、編集者の後藤繁雄さんと出会います。
それが縁で、後藤繁雄さんと共に某学校のアートプロデュース学科の立ち上げへ参加し、多くの出会いを得ます。ここまで来た時にはもう、アートを仕事にする目標が実現に向かってドンドン加速していきます、
2006年 magical,ARTROOMの立ち上げへ参加。4年後の2010年には islandとして独立。
そして現在。
伊藤さんはとても優しく、人あたりもすごく柔らかい。
でも、お話して彼女の口から出て来た「幸せ、生きてて」や「ちょっとでも近づきたくて」という言葉には、
無我夢中でアートを仕事にするために追いかけてきた確かな時間の積み重ねと費やしてきた想いがありました。
それは、とても力強く、鼓動がともなうリアルな言葉でした。
スペースを利用されたい方はもちろん、アートや芸術で本気で食べていこうとしている方、目指すことのヒントが欲しい方など、そんな人たちにも良い出会いとなりそうです。
(ライター:今村ひろゆき)
所在地 | 東京都千代田区外神田6-11-14 3331 Arts Chiyoda 205 island MEDIUM 最寄り駅 ・東京メトロ銀座線末広町駅4番出口より徒歩1分 ・東京メトロ千代田線湯島駅6番出口より徒歩3分 ・都営大江戸線上野御徒町駅A1番出口より徒歩6分 ・JR御徒町駅南口より徒歩7分 ・JR秋葉原駅電気街口より徒歩8分 |
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利用料 | 12500円/半日(6時間) |
利用可能時間 | 10時〜22時(10時〜16時/16時〜22時の半日単位)、展示期間中は19時以降 |
設備一覧 | プロジェクターあり |
備考 | イベント内容、利用日時など、要問い合わせ |
今村 ひろゆき
HIROYUKI IMAMURA / まちづくり会社ドラマチック代表。「活かす、繋ぐ、しかもドラマチックに」をテーマにまちづくりや商業施設の企画運営を行う。82年千葉県松戸市生まれ。3から7歳までトルコ在住。学生時代はバックパッカーで約100日10カ国を周遊。まちの未利用空間やコミュニティの不足、時代に合わない働き方、地方の衰退などに問題意識を持ち、2010年MaGaRiをスタート。クリエイター向けアトリエ・オフィス・ショップの拠点開発・不動産再生・PRを行い、拠点の立地する街の資産に注目したイベントやプロジェクトを展開。一連の活動を通じ地域を耕し、街にユニークな人材や活動が根づく土壌をつくっていきます。
http://www.drmt.info/