MaGaRi 022
旅の拠点となる宿をめざして
台東区入谷/toco.(トコ)
tag:募集終了
MaGaRi 022
台東区入谷/toco.(トコ)
tag:募集終了
この物件の募集は終了しました!次回募集をお楽しみに!
東京の下町、入谷の駅から程近く。
今回ご紹介するゲストハウスtoco.(トコ)は、周りの家々に馴染むようにひっそりと現れます。
ゲストハウスとは、本来バックパッカー向けの安宿のことを指しますが、こちらは“安宿”と呼ぶには恐れ多い佇まいです。
それもそのはず。こちらの建物、大正時代から続く築90年の古民家を改装されたのです。
大切に使われていたのでしょう、欄間や水差しなどの調度品が現在も至るところにあしらわれ、
当時の面影が残されています。
そして、庭は約80平米もある本格的な日本庭園。橋も架けられ、鯉も泳いでいます。
これだけの立派な庭、今の東京では早々お目にかかれません。
縁側から見る景色もこれまた絶景で、先日も「えんがわピクニック」というイベントをされたとのこと。
そして、宿泊者以外も利用できるカフェ兼バースペースも併設されています。こちらは、藁を塗りこんだ手触りのある壁、雰囲気のある照明やカラフルな階段など、元のよさを生かした改装で、非常に居心地のいい空間に仕上がっています。
冒頭のようにtoco.の魅力は山ほどあるのですが、一番の魅力は、こちらの運営者、
25歳の4人組なのかもしれません。
また、toco.誕生までの道のりが、ドラマにできそうなほど波瀾万丈なんです。
4人のメンバーの中から、女将の宮嶌(みやじま)さん、石崎さんに早速そのお話をお伺いました。
まず、この話は代表の本間さんが、3人を起業の道へ誘うところからスタートします。
当時3人は社会人一年目。宮嶌さんに至ってはご両親の反対もあったのですが、会社を辞める決断をして起業準備をスタートさせます。
「最初は、パッケージングされていない旅をつくる旅行会社をしようと思ってたんです。」(石崎さん)
なんでも、当時は“プランを取り払った、個人が自由に選び行動する「旅」のスタイル”を日本に広げるべく旅行会社を作る予定だったとのこと。
そして、資金稼ぎのため、当時ブームになった“しろいたいやき屋”を始めることに。「たいやき屋でヘトヘトになるまで働いて、終わってから週に2回は深夜までミーテイングしてましたね。」と当時の様子を語る宮嶌さん。
たいやき屋を始め1年が経った頃、またまた代表から提案がありました。
それは、なんと「ゲストハウスをやろう」という提案でした。
旅行会社設立を目指して資金稼ぎをしていた他のメンバーは驚愕しました!
そう、ゲストハウスをやるという話は、ここにきて初めて出てきたのです。
旅行会社設立を目的に働いてきたのですから、勿論戸惑いはあったものの、“旅行会社でも宿であっても、旅の拠点となる場づくりには変わりない。”、東京に本格的なゲストハウスが少なかったこともあり、皆でゲストハウスづくりへの転換に決断を下します。
そして、2010年春に世界のゲストハウスを見てまわる“世界一周組”と、国内で良い物件を探す“物件調査組”に分かれゲストハウス開業の準備が始まり、8月より改装、10月にtoco.がオープンとなります。
このすべてが、丸2年間の間に起こった出来事というから驚きです。
今では、宿泊者数はほぼ満室状態。
宿泊者は、外国の方から就活生、これから羽田空港や成田空港から海外へ旅に出る方など様々です。
「東京の人も遊びにくる感覚で泊まりに来てほしい」と宮嶌さんは言います。
さて今回は、そんな懐かしくも新しいtoco.を撮影場所としてご紹介させて頂くこととなりました。
対象となる場所は、入り口を入ってすぐの“リビング・ルーム”や“縁側”、“和室”、“庭”など。
宿泊客の対応などから、利用可能時間は11時から15時と限定されますが、
90年の長い年月を経てかもし出す雰囲気の古民家ゲストハウス”toco.“で撮影をしてみませんか?
皆さんのご応募お待ちしています。
(ライター:岸本千佳、13/07/30 一部加筆)
所在地 | 東京都台東区下谷2-13-21 最寄り駅 入谷駅 徒歩1分・JR上野駅/京成上野駅より徒歩15分・JR鴬谷駅 徒歩8分 |
---|---|
利用料 | ・撮影(スチール及びムービー):5,000 円/時(税込) |
備考 | 利用可能時間は11:00〜15:00のみとなります |
岸本 千佳
Chika Kishimoto / 85年京都生まれ。学生時代は建築学科に属しながらも、各地のまちづくりに携わり、カフェ×ライブハウスの運営や講演プロジェクト立ち上げなど現場から学ぶ。現在、本業はシェアハウスなど不動産企画のコーディネーター。生活の場を提供するにもかかわらず、人にフォーカスしない不動産業界への違和感、また、学生時代より思案していた”まちの時空間貸し”といった、小さな不動産循環からまちをゆたかにしたいという想いのもと、MaGaRiに参画。宅地建物取引主任者。
http://chicamo.jugem.jp/