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MaGaRi 031

テーブル囲んで、さあ何する?

横浜市/Cafe&Dining SAKAE

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募集終了

この物件の募集は終了しました!次回募集をお楽しみに!

テーブル一つのお店

“人がつながる空間”という言葉、よく聞きますよね?
でもここは、物理的に本当に「つながっている」場所。

だって、テーブルが、たった一つなんです。
一つのテーブルを囲んで、知っている人も知らない人も、ワイワイがやがや。

横浜市・関内の駅から徒歩5分、吉田町の商店街に位置する『Cafe&Dining SAKAE』。
若きオーナーシェフ・小松由和さんのこだわりがつまった、
思わず人に教えたくなっちゃう空間を、MaGaRiしてみませんか?

ありそうでない、不思議な居心地の良さ

小松さんがこの場所にお店を構えたのは約半年前。学生時代、カフェでバイトをしていた時から持ち続けた「自分の空間をつくりたい」という想いを実現するため、2010年3月にSEとして働いていた会社を退社。準備期間を経て、12月、幼なじみの3人が共同オーナーとなる形で念願のオープンを果たしました。

それにしてもこのお店の作りは、実にユニークです。大きなテーブルはもちろん印象的ですが、キッチンもオープンな空間にあり、一切の仕切りはありません。テーブルの表面はステンレスでできていて、あちこちに植物が埋め込まれています。椅子は白に統一されていながら、形はそれぞれバラバラです。

あるようで、ない。家のダイニングのようで、厨房のようでもある。それなのに、不思議と居心地がいい空間。この場所をプロデュースした小松さんにお話を聞きました。

お店にいるだけで自然に仲良くなっちゃうような空間に

ーーこのお店のコンセプトはどんなものだったんでしょうか?

「僕はどこにでもあるものはあまり好きじゃなくて、当初はコンテナを改造してお店にしてしまうようなことを考えていました。でも土地の問題があってなかなか決まらなかった頃、この場所に出会い、建築士さんと空間作りを始めました。コンセプトは“人と人が自然につながるような空間”。お店にいるだけで自然にお客さん同士が仲良くなっちゃうような空間が作りたくて、相談した結果、テーブルを一つにすることを決めました。でも実はテーブル一つというのはお客さんの回転が悪くなってしまい、飲食店の売上としては効率が悪くなってしまうのではないかという懸念が出てきまして(笑)」

ーーそうですよね。共同オーナーのお2人に相談はされましたか?

「はい、相談したら、最初は猛反対されました。それでも僕は、万人受けはしなくていいので、感度が高い人に気に入ってもらいたいな、と思ったんです。10人中10人が「まあまあ」と思う場より、2〜3人が「面白い!」と言ってくれる場にしたかった。それで、2人を説得しました。実際にオープンしてみたら、普通のお店よりリピーターの方が多いと感じています。次は友達を連れてきてくれたり、口コミで広めてくれたり。良かったなと思っています」

イメージは“お花見”。テーブルの端と端で会話も。

ーー当初の目的である“人と人が自然につながる場”ということについては実現していますか?

「そうですね、やはりひとつのテーブルを囲んでいるので、知らない人同士でも共通の話題があれば、自然に会話が生まれることがあります。“友達の友達”みたいな関係は必ず会話になりますし、びっくりしたんですが、7メートルもあるテーブルの端と端でお客さん同士が会話していたこともあったんです」

ーーえ、これ、かなり遠いですよね!?それは面白い化学反応が起きていますね。“人がつながる場”として小松さんがイメージしたものってあったんでしょうか?

「お花見みたいな場をイメージしてました。お花見って、なんだか隣の人とも乾杯しちゃったり、お裾分けしたりする雰囲気がありますよね。あれは一つのシンボルの下に人が集まっているからなのかな、と。ここも、一つのテーブルを共有することによって人がつながり、そこからまた価値が生まれるような空間になればいいな、と思います。そういうつながりの場をどんどん増やしていきたいと思って、今回募集することにしました」

ーー最後に、この場を使いたいと思う方へのメッセージをお願いします。

「使う方とは、お互いWin-Winの関係になりたいです。いろんなコミュニティの人が使ってくれて、広がっていけば、場の空気が良くなって、もっと満足して使っていただけるようになると思っています。365日、いろいろな人がいろいろな楽しみ方をしてくれる空間にしたいですね」

使う人のアイデアが活きる空間

現在、お店は月・火曜定休で、夜の時間(18:00〜)のみ営業しています。基本的にはそれ以外の時間や定休日の募集となりますが、夜も提案次第では借りることができるとのこと。

大きなテーブルを囲んだ席は20席。ワークショップや一日限りのカフェやお店、仕事の会議スペースとして使うのも良さそう。壁が白いので、プロジェクターを使って上映会や写真スタジオなんかも面白いかもしれません。とにかく、使う人のアイデアが存分に活きる空間なので、一度見学に来てみることをオススメします。

そして忘れてはいけないのが、このお店のある吉田町という街の魅力。“関外”と呼ばれるエリアにあるこの街は、昼はギャラリー、夜はバーといった楽しみ方があり、最近は街ぐるみで「アート&ジャズフェスティバル」や「吉田まちじゅうビアガーデン」といったイベントも開催されている、横浜でも今注目の街なんです。そんな活気溢れる吉田町の商店街に位置することも、『Cafe&Dining SAKAE』の大きな魅力のひとつと言えるでしょう。

さあ、この場所で何をしますか?
まずは大きなテーブルを囲んで、みんなで話し合ってみましょうか。

(ライター:池田美砂子)

所在地 神奈川県横浜市中区吉田町5-1 第一吉田ビル206
・JR/市営地下鉄 [関内駅]徒歩5分
・JR/市営地下鉄 [桜木町駅]徒歩5分
利用料 1時間 5000円(2回目以降のご利用で1時間 4000円)
※1日終日レンタルの場合は1日 50000円
利用可能時間帯 ・1日利用の場合:8時〜23時、月曜〜木曜・日曜のみ(金曜、土曜は不可)
・時間利用の場合:8時から17時
設備 テーブル(1台、約7m×1.2m)、椅子(20脚)、エアコン、トイレ、インターネット、キッチン、調理器具・食器類
備考 ・ガスコンロ、オーブン等の調理器具を利用する場合は別途追加料金¥3000 / 日
・グラス、食器、等の貸出しは基本料金に含まれます
・キッチン利用可能
・ギャラリー展示など数日にわたる利用については応相談
・今までのイベント例:料理教室、パン教室、キャンドルづくりのワークショップ、手相教室、展示など
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    約7m×1.2mのテーブルが一つ置かれた空間

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    キッチンもひとつの空間に溶け込んでいます

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    オーナーシェフの小松さん

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    テーブルの上には植物のためのスペースも

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    入口ではこんなオブジェがお出迎え

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    明るい日差しが差し込む白い空間

Misako Ikeda

池田 美砂子

Misako Ikeda / 茅ヶ崎市在住、のんびりフリーライター。「greenz.jp」「環境goo」「Excite Bit」など、各種ウェブ媒体向けにエコロジー、サステナビリティをテーマにした執筆を手がける他、ウェブサイトのコピーライティングやインタビュー記事なども得意。個人活動は「green drinks 湘南」「ハイタッチ隊」など。 仲間とワイワイしながら毎日を楽しんでいます。「MaGaRi」との出会いは「greenz.jp」にて取材記事を執筆したこと。いつのまにか「MaGaRi」ライターに仲間入りしました。わかりやすさを大切に、読む人がワクワクするような記事をみなさんにお届けしたいと思います。

http://www.facebook.com/ikedamisako