MaGaRi 064
ビル一棟、共同アトリエ。3周年を迎え新境地へ。
品川区中延/インストールの途中だビル
MaGaRi 064
品川区中延/インストールの途中だビル
都会の真ん中、品川区。駅から徒歩20秒。6階建てビルのほとんどが利用されていないところ、ビルオーナーから相談され2012年に誕生したのがシェアアトリエ「インストールの途中だビル」です。
このビルの2階から5階の約400平米が色々な創作を行なう人たちのアトリエとなっています。集まっているクリエイターは本当にさまざま。美術家・演劇・ファッション・ジュエリー・靴・キャンドル・版画・映画・漫画・建築・金属彫刻など。本業で一本でやっている方もいれば、何か他の仕事と兼業している方も多くいるようで、「老若男女問わず、創造することに挑戦する人たちのための場」と言えそうです。
今回はこのビルの中のブースA(4.3平米前後)、ブースB(6から8平米)、ブースC(8から10平米)の3種のブースの利用者を募集します。なお、各ブースは1名で使うことも、何名かでシェアすることもできます。
アート、パフォーマンス、モノづくりやデザイン、WEB、企画など何かを「創る人」であればジャンルを問わず利用者を募集しています。制作場所を探している人、ビルにクリエイターが集まり情報交換や交流などにワクワクする人は是非お問い合わせください。なお、それぞれのブースはDIYやリノベーションが可能です。
ーーこの建物の名前「インストールの途中だビル」は一風変わっていますが、どういった背景でネーミングされたのですか?
「オープンのときが一番キレイで人気のある商業施設やシェアオフィスや、建物はキレイだけど人気のない公共空間のような場所は色々あると思います。ここはそういったハードの整備に注力した場所とは違い、メンバー同士の関係性やクリエイティビティ、街や人との関わりから生まれる出来事など“ソフトのインストール”を通じ、場を創造していきたいと思ったんです」
「そして場のリノベーションの手法がソフトである限り、その状態はいつでも途中で、常に進化をつづけられたらと思いインストールの途中だビルと名づけました」とビルを運営する まちづくり会社ドラマチックの今村ひろゆきさん。
ーービルに運営方針があると聞きました。その1つは“共用部や各ブースをキレイにしすぎないこと”と聞きました。何か狙いがあるのですか?
「設備の整備や部屋のリノベーションなど、なるべく運営側では手を掛けないようにし、メンバー自らDIYできる余地を残しています。そうすることで皆で相談しながら徐々につくることができ、各部屋はメンバーの個性が光る部屋になり、メンバーそれぞれが自分たちの部屋や共用部に愛着や思い入れを持ってもらえたらなと思っています。」
「あとなるべくこちらで整備をしないようにする分、月々の利用料を下げることができるので色々な人が利用できるようになります。面白い人がたくさん利用できる場になれたらなと思っています。」
ーー方針の中には“3つのすること”もあると聞きましたが、それはどういったものですか?
「『建物内のメンバー交流をする』『建物外の他の団体や面白い人、街との連携を積極的にする』『情報発信をし協力者やサポーターを募る』の3つです」
「この3つを継続してきた4年目の今では、ビル内のクリエイターは仲が良く交流も活発ですし、品川区の図書館から相談を受けワークショップをさせていただいたり、商店街に協力してもらい街じゅうを舞台にした芸術・文化イベントを開催しメディアにも多数取り上げられるなどビルの活動は発展してきました」
それでは気になるビルのアクセスやファシリティも見ていきましょう。
まずアクセスですが、最寄駅は東急大井町線と都営浅草線の通る「中延駅」です。しかも、地下鉄の駅から地上に出たら目の前にビルが現れるという“超“駅近立地。中延駅へは五反田駅や大井町駅なら5分程度、自由が丘駅からは10分、品川駅からは15分。羽田空港や新幹線の駅(品川駅)までも近く、日本全国や世界へのアクセスも良い場所です。
また中延商店街がビルのそばにあり100店ほどのお店が連なるアーケード商店街となっていて生活しやすい環境。また隣駅の馬込駅にはホームセンターがあり創作に役立つ場面もありそうです。
ビルのファシリティですが、ビル内には約50平米の部屋が8つあり、そのうち7つの部屋がアトリエとなっていて各部屋はブースで小分けになりそれぞれをクリエイターが使用しています。部屋の多くには空調が設置されていますが、1部屋のみ空調が設置されていない部屋もあります。
元々オフィスビルだったため、アトリエの天井の高さは2.4m~2.8mくらいで、エレベーターは通常の人用エレベーター(6名用)と、大きな作品づくりには少し難しい環境です。(エレベーター以外に階段はあります)
アトリエ以外の機能としては、4階のひと部屋に「インストジオ」という多目的スペース(約50平米・2015年11月にリニューアルオープン)があり、ギャラリーやイベント、メンバー各自のミーティングの場など、色々な作品や人と出会える場、仕事で利用できる場として機能しています。屋上(約100平米)も使用可能で、ビルのメンバーは休憩や創作で使用したり、時にはビアパーティーや音楽ライブ、演劇公演などのイベントも開催されています。
3年前は駅近にありながら入居者のほとんどいなかったビルが、現在 美術家やキャンドル作家、漫画家、ジュエリー作家、ファッションデザイナー、靴職人、演劇団体など多彩なメンバー25組40名を超えるメンバーが入居するようになったインストールの途中だビル。地域でのイベントやメディア掲載の回数も重ね、少しずつ周囲のお店やクリエイター、商店街、品川区などとの関係性も構築してきました。
3周年を経たこの場が次に目指すのは、周囲の空き物件や空室へクリエイターを誘致し、中延エリアにクリエイターやアーティストが集積すること。それをビルでは「インストールの途中だビレッジ構想」と呼んでいます。
これを実現することでビルの入居者にとってのメリット(ネットワークの広がりや発信力の強化など)とエリア価値の向上、そしてシンプルに「そんな状況が訪れたら楽しいよね」というワクワク感をメンバーで共有しています。もちろんすぐに実現できるものではないのですが、少しずつそれを実現しようとしているのだそうです。
あなたもインストールの途中だビルのメンバーとなり、品川区中延エリアに徐々に増えるだろうクリエイターやアーティストとの交流を深めませんか?利用や見学を希望される方は、下のフォームからご応募・お問い合わせをお願いします。
所在地 | 東京都品川区戸越6-23-21
最寄り駅 |
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規模 | 鉄筋コンクリート6階建て(シェアアトリエは2〜5階部) |
利用料 | ・ブースA 33,000円/月(約4.3平米)、水道光熱費 5000円/月 ・ブースB 43,000円/月(約6〜8平米)、水道光熱費 5000円/月 ・ブースC 53,000円/月(約8〜10平米)、水道光熱費 5000円/月 (それぞれのブースは何名かでシェア頂いてもOKです) |
初期費用 | 入会金 50000円(2015年11月と12月限定でキャッシュバックキャンペーン実施中!) |
設備 | トイレ、ミニキッチン、エレベーター、鍵貸与あり |
備考 | ・リノベーションOK(事前に申請が必要となります) ・光インターネット利用可能(料金別途3000円/月、ご自身で通信会社と直接契約もOK) ・共用室を打ち合わせ、休憩、イベント、展示などへの利用可能(メンバーはイベント実施など含め格安料金で利用できます) ・2つの分科会が始動。1.ビル内外の交流 2.共用部デザイン ・雑誌ソトコト、NHK、東京新聞、日経新聞、J-WAVEなど様々な媒体に取り上げられています。入居メンバーもしばしば登場 |
駅の目の前にあるこのビルがシェアアトリエとなっています
部屋にパーテーションをつくり各ブースが構成されています、こちらはオオツカリリリさんのスペース
演劇団体Prayers Studioさんの部屋の様子。ドラマトライアルという演劇体験ワークショップを普段から実施されています
階段にはメンバーの作品があります
メンバーミーティングは毎月1度開催されており希望者は参加可能
屋上もメンバーは利用が可能です。これは周年記念のパーティーの様子
4階のインストジオの様子。個展やイベント、演劇公演、打合せにも使用可能です
商店街と協力し地域一体を文化芸術のイベントを開催した「中延EXPO」(2013年、2014年)