点と点をつなげる渋谷のヘキサゴン

渋谷公園通りの“コワーキングスペース”

近頃、よく耳にするようになった“コワーキングスペース”という言葉。
個人が独立して仕事をしながら、オフィス環境を共有することで
各々の持つ情報やスキルなどが結びつき、相乗効果が生まれるのを目指す“コワーキングスペース”は
海外でうまれ、ここ2～3年で日本でも立て続けにオープンしています。

渋谷・公園通り。
丸井から代々木公園へ繋がるこの通りは、渋谷駅からアクセスしやすく、
Apple store、パルコ、ディズニーストアなど様々なショップや飲食店が立ち並び、いつも沢山の人で賑わっています。
今回のMaGaRiは、そこの一角にあるコワーキングスペースのご紹介です。

Apple store隣のビルをあがった6階にあるのが『Connecting The Dots』。
入り口をくぐると目に入ってくるのは、
白い壁と木のインテリアがつくり出す空間と、黒板色の仕切り板。
黒板色の仕切りが掲示板になっていて、利用者へのお知らせがチョークで書かれていたり、張り紙があったりと
雰囲気が学校のようで、なんだか居心地がいい。

六角形（ヘキサゴン）のテーブル

『Connecting The Dots』の代表・北川さんにお話を伺いました。
「オープンして、約3ヶ月になるんですが、
利用者の方から、好評を得ているのが、六角形のテーブル席です。
ミーティングで利用される方からは、5～6人で円卓を囲むのに適した大きさで話がしやすいと喜ばれていますし、
お一人で利用する方は、円卓と違って一人分のスペースが区切られているから、
適度に人との距離間が保たれていて使い勝手がいいようです。」

また、セミナーなど様々な場面に合わせて、テーブルのレイアウトを変えることが出来るため、
ニーズに合わせて利用することが可能です。

もともと設計事務所で働いていたという北川さん。インテリアは、ご自身達で作られたのだそう。
また、オープン前に、ビルの構造上、光回線を通すことが難しいと言われていたにも関わらず
コワーキングスペースに光回線は不可欠と、オーナーや業者さんを説得し
最終的に光回線を引いたというお話は、北川さんの人柄を表しているエピソード。

Connecting The Dotsに案件を投げてみようと言われたい

「オープンから、『Connecting The Dots』は関わってくれる人の中で変化し、育ってきました。
これまではオープンしたばかりで、宣伝に力を入れてきたのですが、
これからは点と点を結ぶということをやりたい。」
北川さんにお話を伺っている間にも、いくつかある六角形のテーブルでは
1人で作業に打ち込む人、2～3人で勉強会が行う人、
6人くらいで打ち合わせをする人達がいました。
また、ここで出会った人達が、仲良くお話をしながら食事に行く様子が見られました。

自分が仕事をしやすい場をつくったという北川さんの言葉通り、
手作りのインテリアだけでなく、使い勝手や利用者が心地よく過ごせる空間がうまれているのは、
北川さんのキャラクターがにじみ出ているからかもしれません。

今回のMaGaRiは、月契約で利用出来る固定席の募集です。
現在はデザイナーやコピーライター、税理士や映像クリエイターの方が利用されているとのこと。

「コワーキングスペースは、職種が違う人達が一緒に仕事をするのに適している、と思っています。
いつか企業から『Connecting The Dots』に案件を投げてみよう、と言われるようになりたいですね。」

まだまだこれからの可能性を秘めた渋谷のヘキサゴンから、何がうまれていくか楽しみです。

（ライター：中里希）