【賃料値下げ】都心リバーサイド、「染色の街」でネコと暮らす

西武新宿線で高田馬場から2駅の中井駅。駅前の細い路地を入ると、突き当たりに3階建ての建物が見えます。建物オーナーが運営するギャラリーが1階にあるこの建物の、2階と3階のワンルームが今回ご紹介する物件。駅まで徒歩1分の距離でありながら、通りから引っ込んでいるので静かな環境です。

アート好き、ネコ好きのオーナー

2つの部屋はどちらも東向きに窓があります。フローリングと壁紙はすべて新しく張り替えて、きれいな状態。キッチンとクローゼット、エアコン、ミニ冷蔵庫などコンパクトながらも生活に困らない設備が整っています。

2階平面図

オーナーの山本千寿子さんは、大のネコ好き。建物までの路地を「ネコ道」と呼んでいます。そんな山本さんなので、ペットはネコ限定で可。ペットを飼っていると借りられる部屋が制限されることが多いですが、そんな方にもうれしい物件です。

そして山本さん、ギャラリーを運営するぐらいなのでアートへの造詣は深く、若いクリエイターを応援したいとのこと。「作家さんに住んでもらえるとうれしい」と話します。

都心に残る染色の生産地

中井には西武新宿線と平行して、神田川に注ぐ妙正寺川が流れています。ちなみに、2つの川が落ち合うところ、というのが「落合」の地名の由来。実はこの近辺、豊富な川の水を活用する染色工房が集まっているのです。昭和30年代までは実際に川に降りて、着物に使う反物を洗っていたそうです。

山本さんもお父さんが染色作家で、川に降りて手伝ったこともあるそう。工房があった場所を引き継いで、ギャラリーがあるマンションに立て替えたという次第です。

いまでは川の水は使っていませんが、こうした工房がまだ活動を続けています。数年前には「染の小道」というイベントを立ち上げて、いまでは毎年1万人以上を集客する、落合・中井の風物詩となりました。

毎年2月末に開催される「染の小道」では、川に反物をかけ渡して染色の街をアピールします（写真：「染の小道」実行委員会）

「作家さんに住んでもらったら、人が集まる『染の小道』の時期に建物を開放するので、作品を販売するなどしてもらいたい」と山本さん。地域とのネットワークも強く、いろいろと力になってもらえると思います。

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