稲荷町のアートコミュニティスペース studio syusyu

稲荷町にあるアトリエのシェア

浅草に近い、稲荷町駅から徒歩2分。
納豆会館という名のビル2階に面白いアトリエがある、
そんな話を聞いて訪れたのが「studio syusyu」（スタジオ シュシュ）。
「ここが？」と思うような変わった入口から伸びる階段を上り、扉を開けると、
外観からは予想もつかない空間が広がっています。

白く塗られた壁。壁や棚に飾られた作品。
奥には、つくり途中の作品が並ぶ。
今回のMaGaRiは、モノがうみ出されている場所が持つ独特の緊張感と心地よさがある
オフィス＋アトリエ＋フォトスタジオ「studio syusyu」の、シェアメンバーの募集です。

アート＝人を喜ばせるサプライズ

「今、こういうことをやっているのは、人の縁のおかげです。」
と語るのは、studio syusyu代表で造形作家の高石優真さん（24歳）。
2012年4月、アートを介して、人やコミュニティが集まり、つながっていく場
「アートコミュニティスペースstudio syusyu」を立ち上げました。

人にサプライズするのが好きだと言う高石さん。
「人を楽しませたり、喜んでもらうのが単純に嬉しくて好きなんです。
　アートも、そういうものだと思っています。
　自分が作ったものを見て、こういう物の見方もあるんだ、と驚いてもらったり楽しんでもらいたい。
　アートって、難しいものじゃなくて、
ただかっこいいとか、面白いとか、綺麗だなでいいと思うんです。」
そんな性格も、考え方も、アートを仕事にする生き方へ通じるものがあります。

好きなことをやって、誰かに喜んでもらいたい。
アートに触れる場をつくり、色んな人に楽しんでもらいたい。
原点は、とってもシンプル。

出会ってきた人のおかげで、自分は今、ここにいるという高石さんの言葉通り、
目の前の出会いや縁を大切に生きてきたのがわかる、そんな人です。

また、studio syusyuで子供向けの美術教室も開催しているのも
「自分が小さい頃に、アートに触れた経験が大きかったので、
今度は自分が子供に向けてそういう環境をつくりたかった」と話してくれました。

2年の期限付き物件

現在、studio syusyuの入居メンバーは4名（1名京都）
メンバーは、アーティスト、デザイナー、フォトグラファー、イラストレーター。
それ以外に、学生ボランティアも。

そんなメンバーで、装飾オブジェの設計デザイン・造形、オリジナルのプロダクト制作や、
美術教室を開いたり、ワークショップ・イベントを行っています。

スペースは、オフィスと、アトリエ、キッチン。
設備として、共有PCが1台。キッチン、ネット、工具類一式、の使用が自由です。
個人のスペースとしてデスク一つが設けられ、オープンデスクと広めのフリースペースが自由に使えるので、
個人で作業に没頭するもよし、今いるメンバー達と一緒にプロジェクトに参加するもよし、という環境。

建物の名前も納豆会館と、名前からして面白そうなアトリエですが、
実は、建て壊しが決まっている、あと2年の期限付き物件。
素敵な内装も、入居時に自分たちでリノベーションしたのだそうです。

アートを仕事として、きちんと成立させたい、
アート業界を盛り上げたい。
そんな高石さんたちと一緒にやりたいという方、
是非、この機会にご応募下さい。

人に、アートに。何かに出会うと、何かが起こる。
studio syusyuが、この2年で、どんな風に進化していくのか、とても楽しみです。

（ライター：中里希）