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Talent 004

その空き家が、夢を叶える場所になる。〜漫画家の卵たちが住宅を探しています!〜

トキワ荘プロジェクト

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募集終了

この物件の募集は終了しました!次回募集をお楽しみに!

かつて手塚治虫、藤子不二雄、赤塚不二夫らが巣立って行った場所として知られる「トキワ荘」。一つ屋根の下、漫画家を志す若者たちが共同生活を行い、夢に向かって制作活動に励む一軒のアパートがありました。

今、あのトキワ荘の現代版を作り、若者の夢を支援しようというプロジェクトが始まっているのをご存知でしょうか?空き家を借り上げ、若手漫画家のために共同生活の場を提供する「トキワ荘プロジェクト」。

空き家のオーナーのみなさん、あなたの家を“平成のトキワ荘”として活かしてみませんか?

「東京は夢を叶えづらい環境…」プロジェクトのはじまり

トキワ荘プロジェクトは、2006年、NPO法人NEWVERY代表の山本繁さんのこんな経験から始まりました。

「空いている部屋を貸してくれないか」と突然の手紙。送り主は、イギリスで舞台俳優として修行中の友人でした。ちょうどその時、山本さんのおばあさまの家には空き部屋があり、山本さんは、彼に家賃3万円という格安で住まいを提供。彼はこの場所を活動拠点として修行に励み、その後は舞台俳優としてご活躍されているとのことです。

「東京の高い家賃が、若者が夢を叶えづらい状況を生み出している」

そう強く感じた山本さんは、その後、おばあさまの家を借り上げ、入居者を若手漫画家に限定した「第1トキワ荘」をオープン。すぐに3名の若手漫画家が入居し、トキワ荘プロジェクトはスタートを切りました。

それから約4年半。
2011年3月現在、東京都内に19軒ものトキワ荘が存在し、100名を超える若手漫画家が共同生活を送っています。家賃は平均4万8千円(水道光熱費、インターネット料金込み)と、都内の相場と比べるとかなり格安。この条件が、若手漫画家が作業に集中できる状況を作りだし、受賞や雑誌掲載といった入居者の実績となって現れています。入居者は今この瞬間も、一歩ずつ夢に近づいているのです。

「壁の向こうにライバルが…」刺激とつながりが育まれる場所

若手漫画家にとって、トキワ荘とはどんな場所なのでしょうか?
入居者の方からは、こんな声が聞こえてきます。

それまで周りに漫画を描く知り合いがいなかった為、とても良い刺激になっています。「すぐ隣の部屋で頑張っている・・・」と思うと、こちらも負けていられません。(山下将誇さん)

自分にはない発想力と行動力を持つ仲間がいてくれた事は宝物です。仲間と朝まで議論したり、アシスタントに雇って仕事をしたり、貴重な日々でした。(石川泉さん)

厳しい漫画家への道のりを支えてくれるのは、同じ夢を持つ仲間の存在。
時にはぶつかり合いながらも、同じ方向を向いている者同士、必ず通じ合うものがあるはずです。一つ屋根の下で共同生活を送るトキワ荘から生まれた人と人のつながりは、一生の財産として彼らの心に残ることでしょう。

金銭面ももちろんですが、仲間の存在はトキワ荘の最大の魅力と言えそうです。

住宅がなくては始まりません。

言うまでもありませんが、トキワ荘プロジェクトは物件がなければ始まりません。
現在、19軒全てが常に満室の状態。今も多くの若手漫画家が、新しいトキワ荘のオープンを心待ちにしています。

使わないまま放置していた家や、入居者待ちの物件のオーナーさん、あなたの住宅を若者の未来のために活かしてみませんか?未来の手塚治虫を育てるのは、あなたの家かもしれません!

団体名称 NPO法人NEWVERY
URL http://www.newvery.jp/
募集内容 下記条件に一致する空き家、アパート、集合住宅
・独立した部屋が6部屋以上
・都内であれば立地問わず(出版社の集まる神保町まで1時間程度が目安)
・賃料12万円以下
・2年以上の長期間
※立地や物件の新しさは問いません
  • room01

    あるトキワ荘の一室。この部屋が漫画家の卵たちのアジトになります。

  • room02

    フローリングの部屋も人気です。

  • people

    OGの、そらあすか さん。トキワ荘での生活を経て、2009年漫画家デビュー。

  • sakuhin

    そらあすか さんの作品。歴史物がお得意です。

Misako Ikeda

池田 美砂子

Misako Ikeda / 茅ヶ崎市在住、のんびりフリーライター。「greenz.jp」「環境goo」「Excite Bit」など、各種ウェブ媒体向けにエコロジー、サステナビリティをテーマにした執筆を手がける他、ウェブサイトのコピーライティングやインタビュー記事なども得意。個人活動は「green drinks 湘南」「ハイタッチ隊」など。 仲間とワイワイしながら毎日を楽しんでいます。「MaGaRi」との出会いは「greenz.jp」にて取材記事を執筆したこと。いつのまにか「MaGaRi」ライターに仲間入りしました。わかりやすさを大切に、読む人がワクワクするような記事をみなさんにお届けしたいと思います。

http://www.facebook.com/ikedamisako