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Talent 007

空き倉庫や工場跡を「アトリエ」として活用しませんか?

事例:石田倉庫アトリエ

空いている倉庫や工場跡はありませんか?
空き倉庫や工場跡は活用方法によって、街に賑わいをもたらし、
街の文化活動を活性化する装置にもなり得ます。

今回はそんな倉庫や工場跡の活用例として「アトリエ」をご紹介したいと思います。

倉庫活用のお手本「石田倉庫アトリエ」

今回、ご紹介するのは立川駅から少し歩いたところにあるアトリエの集合体、「石田倉庫アトリエ」。
オーナーの石田産業の敷地内にあり、2階建て倉庫2棟とビル1棟からなるアトリエです。

メンバーは18名。現代美術、絵画、金工、木工、デザイン、造形、陶芸、ガラス…など
さまざまなジャンルの方がそれぞれにスペースを借り、それぞれの創作活動を行っています。
屋号を持ち会社としている方もいれば、個人のアトリエとしている方もいるとのこと。
インタビューに伺った際、メンバー同士とても仲が良いのが印象的でした。

なんでも、この石田倉庫アトリエの起源は約25年前。
芸大の学生らが、小麦粉の倉庫をアトリエとして使用したいと石田さんへ申し出て以来、
アーティストやものづくりの作家が集まり続け、現在もほぼ満室でアトリエとして利用されているのだそう。

さすが元倉庫だけあって、天井も高く、1人辺りの専有面積も十分。
ただ季節によっては温度が高くなりすぎたり、冷え込んだりと課題もあるようですが、
利用メンバーの皆さんは空間に少しずつ自分たちで手を入れながら、
思い思いにアトリエでの創作活動に打ち込んでいらっしゃる様子。

オープン・アトリエがアートを身近にし街に文化を育む。

そんな石田倉庫アトリエでは、年に1度、オープン・アトリエを開催しており、
2日間でなんと2000人を超えるお客さんが来場します。

普段は一般の方が入れないアトリエを公開、作品展示し、制作の実演や企画などを倉庫敷地内で行い、
近所の方や訪れる方々にアートを身近に感じ楽しんでもらえるイベントとなっているのです。

なお、今年は「第8回石田倉庫のアートな2日間」と題し、10月29(土)、30日(日)に開催。
テーマは「らくがき」で、だれの中にもあった「アートの原点=喜び、楽しみ」という意味が込められているのだそう。ぜひ遊びに行ってみてくださいね。

未利用の倉庫や工場跡をお持ちの方、
石田倉庫アトリエのように「アトリエ」として活用にご興味ある方、
まずはお気軽に下記お問い合わせフォームから、ご連絡お待ちしてます。

(ライター:今村ひろゆき)

プロジェクト名称 未利用倉庫・工場の活用プロジェクト
団体名称 MaGaRi(まちづくり会社ドラマチック)
募集内容 下記条件を満たす倉庫・工場および類似形状の物件。

・首都圏周辺であれば立地問わず
・2年以上の長期間
・専有面積100平米以上
・契約/運営形態などは要相談

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    石田倉庫アトリエの様子。

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    アトリエ毎に作家さんが手を加え思い思いのスペースとなっている

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    オープンアトリエの際には2000人が訪れ大盛況。

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    街にアートの輪が広がる2日、今年は10/29,30開催。

IMAMURA

今村 ひろゆき

HIROYUKI IMAMURA / まちづくり会社ドラマチック代表。「活かす、繋ぐ、しかもドラマチックに」をテーマにまちづくりや商業施設の企画運営を行う。82年千葉県松戸市生まれ。3から7歳までトルコ在住。学生時代はバックパッカーで約100日10カ国を周遊。まちの未利用空間やコミュニティの不足、時代に合わない働き方、地方の衰退などに問題意識を持ち、2010年MaGaRiをスタート。クリエイター向けアトリエ・オフィス・ショップの拠点開発・不動産再生・PRを行い、拠点の立地する街の資産に注目したイベントやプロジェクトを展開。一連の活動を通じ地域を耕し、街にユニークな人材や活動が根づく土壌をつくっていきます。

http://www.drmt.info/