写真家求む！クリエイター集う銀座至近のシェアスタジオ

階段を上がり、折れ曲がった廊下を抜けると、いきなり目の前が開けます。飾り気がなく一見無骨なスペースですが、ここから何か新しいものが生まれそうな予感──。ものづくりの現場に共通する、凛とした雰囲気に包まれています。

シェアオフィスとスタジオ、アーティストの制作工房としての機能を持つ「OKEYA（オケヤ）」。最寄りの地下鉄新富町駅から徒歩3分、1ブロック挟んですぐ銀座という好立地のビルの2階、1フロアをリノベーションしたスペースです。

運営者でアーティストの高石優真さんは、「創作活動のLAB（研究所）となるような、広いスペースを探しました。1人1人が制作に伴うストレスを極力抑え、モチベーションを上げられる環境です」と、シェア方式を選んだ理由を説明します。運営者自身がアーティストであることがアイデンティティとなったシェアスペースです。

制作中はどうしても閉じこもりがちになるアーティストにとって、周囲に人がいることがお互いに刺激になる、と高石さん。「人と人とがつながることで、仕事や活動に新たな広がりが生まれる」とも話してくれました。

高石さんはOKEYAの前に2年間、稲荷町でシェアアトリエ「studio syusyu」を運営していました。もともと取り壊しまでの期間限定だったため、新しい場所として昨年の11月にオープンしたのがOKEYAというわけです。

時間に追われずゆったり使える撮影スタジオ

OKEYAは、ゆとりのある共有スペースとキッチン、棚付きの個人デスク、荷物が置ける倉庫、高石さんの制作工房などで構成されています。登録メンバーになれば24時間365日利用することができます。

共有スペースは撮影スタジオとして使えるほか、ギャラリーやワークショップ、ミーティングなど幅広い活動に対応できます。基本メニューは、個人デスクと共有スペースをすべて使える「オールプラン」と、共有スペースを優先的に使える「フォトスタジオプラン」、割安の「フリーアドレスプラン」の3種類。これ以外の利用形態についても、柔軟に相談に応じます。

なかでも注目したいのが、撮影スタジオとしての魅力です。

人物の全身を撮るのに十分な6m×3m、天井高さ2.7mのスペースと、キッチンやロッカーなどの共有空間を含めた27平米を固定月額で使えます。一般にこうしたスタジオは時間貸しが多く、撮影に時間をかければかけるほど料金も跳ね上がるもの。OKEYAであれば、じっくり撮影に取り組むことができます。都心に拠点を持てることも、移動が多いフォトグラファーにとって大きなメリットでしょう。

家1軒建てられる器材

2014年12月1日現在、フォトスタジオプランは残り6組、オールプランの個人デスクは残り1席。どちらも新しいメンバーを募集中です。個人デスクを利用するジュエリーデザイナーが在籍フォトグラファーに作品の撮影を依頼し、その写真で応募したコンクールで受賞するなど、シェアならではの化学反応も起き始めています。

在籍メンバーは20代から40代までと幅広く、30代後半の働き盛りが中心を占めています。高石さん含め、仕事や創作に取り組むクリエーターがそろった刺激的な環境です。

工房は木工や金工から溶接、塗装まで一通りの道具を完備し、家1軒が建てられるほど充実しています。在籍メンバーがそれぞれ持っている知識や経験も、強力なバックアップとなります。都心に自分のスペースを持つ強みと、ハードとソフト両面のサポート。OKEYAではそのどちらも提供できます。特にものづくりに興味があり、腰を据えて取り組みたい方からの問い合わせ、お待ちしています！